2010年10月7日木曜日

ゴッホ展


今日、平日の昼間暇だったのですいていると思って、国立新美術館に「ゴッホ展」を見にいきました。

たくさんの自筆の作品と影響を受けた作品が展示されていて、たいへん面白かったのですが、量が多すぎて最後の方は見るのに疲れてしまいました。

ゴッホの初期の絵から見ていっても、正直言って技法的に上手いという感じはあまりしなかったです。

本当に手先が器用で、きれいに上手く描く絵描きならいくらでもいるでしょう。

それよりも、ゴッホの絵には何か強い「精神」が込められている。
上手くはなくとも、人を引きつける強さがある。

本人もそれを意識していたのではないか。

そして、「絵」というよりも、これを描いたゴッホという人に興味がいく。

つまり、我々観衆は「絵」というメディアを通してゴッホとコミュニケーションをしているのだと思いました。

ゴッホという存在を知るための、絵は一つの手段である、とさえいえるのではないでしょうか。



「「ゴッホの手紙」は比類のない告白文学。」「手紙を見ないであの人の絵を見ることは不可能」「ちっとも絵らしい絵ではない。美しい絵でもない。完成された絵でもない。」「セザンヌは書簡を読まなくってもあの人の絵はよくわかる。」「ルノアールも書いたもの読まなくても美しい。」「ゴッホはそうではない」(小林秀雄講演第七巻より)

2010年10月6日水曜日


アニマルセラピーに行った後の犬が疲れてエサを食べなくなっていましたが、今日元気が出てきてお粥を食べました。

2010年10月5日火曜日

強制起訴


僕は法律に詳しくはないのですが、今回、小沢元代表が強制起訴されることが検察審査会で決まったようですが、これは問題はないのか。

近代法では「疑わしきは罰せず」という推定無罪の原則があるのだと思うのですが、一般市民の方々どれだけ法律を理解して決定を下していらっしゃるのか。
裁判員制度もそうですが、市民の意見を聞こうというのは、動機としてはよいのかもしれませんが、その市民が法律の基礎を知っているかどうかで判断が間違った方向にいってしまう可能性もあると思うのです。

法律はときには一般常識とは異なる判断をすることがあるのだけれども、ただ単に「常識的に見て」とか「メディアの報道を見て」判断してしまうということは非常に危険だと思います。

近代法はリンチではないのですから、法と証拠に基づいて判断されるものであって、証拠もないのに、あるいは状況証拠でもって判断することはおかしいのではないでしょうか。

小沢元代表には、国民に向かって説明はしてもらいたいですが、疑わしいだけで起訴されるのは、素人ながら問題だと思います。


2010年10月4日月曜日

フーコー


今日は朝日カルチャーセンターでの「フーコーと現代」という講座に行ってきました。

先生は、東京大学の金森修先生です。

フランスは今でもはっきりとした階級社会で、普通の人が行く学校とエリートが行く学校がはっきり分かれています。

フーコー(1926-84)は、はじめエリートコースに進みますが、その後外国に行ったりしてエリートコースからはずれます。

70年代初頭から、最高の知識人が教えて誰でも受講できるコレージュ・ド・フランスという学校で教えます。

それと同時に政治的な活動にも熱心でした。

彼は有名な同性愛者であってエイズで亡くなるのですが、先生曰く病気のことを知っていながら同性愛を続けてきたのは一種の自殺だといえる。

フーコーの最初の仕事は精神医学の問題で、『狂気の歴史』(1961)で狂気が時代によってどう変わるかを研究しました。

昔はフールというおどけ役の人がいてそれなりに認められたのが、古典時代に「疾病」とされて治療の対象になりました。それをフーコーは批判的に分析します。


フーコーの書いたものは資料的な間違えもあり事実に反するという批判もあります。

しかし、ポストモダンブームが終わった今でも、世界中でもっとも多く引用されるのがフーコーだそうです。

2010年10月3日日曜日

アニマルセラピー


今日は犬をつれて老人ホームを訪れる、アニマルセラピーに母と犬とで行ってきました。

今までは、お年寄りに近づくのを嫌がっていたうちの犬。それでも真ん中で芸をしているだけでもいいですよといわれていました。

しかし、今日はうちの犬がお年寄りのところに近づいても嫌がりませんでした。
近づいたお年寄りの方々は、涙を浮かべて喜んで下さいます。

今まで何度も行っていますが、今日は一番よかったと思いました。

帰ってから、、犬も僕も疲れて眠ってしまいました

2010年10月2日土曜日

モチベーション

中野ジェームズ修一の『一流の人がやる気を高める10の方法』という本を読みました。

僕は一時期、ダイエットでウォーキングをして10kg以上体重を落としたことがあったのですが、最近運動をやらなくなって、過食も加わってもとの体重にリバウンドしてしまいました。

どうしようかと思って中野さんの本を読んだのですが、中野さんの意見は僕には非常に新しいと感じられました。

彼は自分は「フィジカルトレーナー」「パーソナルトレーナー」であると同時に「フィットネスモチベーター」というのです。

モチベーション、やる気を出させることを目的として、トレーニングだけでなく心理学も応用して成功されてる方です。伊達公子さんや福原愛さんのトレーナーでもあります。

昔の日本の体育会系の精神論とは全く違ったアプローチでのぞみます。

内容は、

1.「やみくもに物事をはじめない」
2.「高すぎる目標を掲げない」
3.「有言実行する」
4.「一度サボってもそこであきらめない」(人がサボるのは当たり前、何度でもチャレンジすればいい)
5.「ストレスをコントロールする」
6.「『〜ねばならない』をやめる」
7.「失敗にではなく成功にこだわる」
8.「目標を段階的に引き上げる」
9.「全ての人に認めてもらおうとしない」
10.「自分をライバルとする」

この本を読んで、昔の体育会系のノリだったらすぐに止めてしまうであろう自分でも、何とかやっていけそうかなという気になりました。

古い頭の人からは根性が足らんといわれるかもしれませんが、そこで止めてしまったらもともこもない。
ですから、現代の人間にはこのようにモチベーションを上げる方法があってしかるべきだと思いました。

読み終わって少しポジティブな気持ちになりました。

2010年10月1日金曜日

姿勢


中国に対してどういう原則でのぞむのかはっきりしていないことが問題なのではないでしょうか。

もちろん、原則は思いつきではなく、十分な情報と分析の上でのものですけど。

どのようなカードを出すべきか、僕はあいにく不勉強でこうすればいいとはっきり言える立場ではありません。

優秀な専門家に依頼して、日本のとるべき立場、一貫した原則をしめしてほしいです。