2011年3月6日日曜日

小室直樹


今日、東京工業大学、世界文明センターで、先日亡くなった小室直樹博士の記念シンポジウム-社会科学の復興をめざして-をききにいきました。

宮台真司さん、橋爪大三郎さん、他です。

小室直樹さんは、皇国少年で戦争に負けた屈辱から、日本が二度と戦争に負けないために学問を修めようとしました。
京大、阪大、MIT、ハーバード、東大などで、数学、経済学、社会学、心理学、政治学などを習得しました。

社会学者としてはT.パーソンズの構造機能分析を使い、経済学ではP.サミュエルソンから一般均衡理論を習いました。

社会科学の統一理論をめざしましたが断念して、後期にはジャーナリスティックな活動をしました。

後期は田中角栄を官僚に太刀打ちできる政治家として擁護しました。
また、M.ヴェーバーの宗教社会学から影響を受け、日本人に近代的エートスがあるかどうかを問題にしました。

出演者の方々の声を聞くとすごい人だったようなことは伝わってきます。
僕は、一般向けに書かれた『痛快!憲法学』を読み途中なのですが、刑事事件で合法的な手続きを経ないと有罪にはできないということを知って驚いた記憶があります。

登壇者のような頭のいい方々にとっては、さらに知的な魅力を持った人だったのでしょう。

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