米林宏昌監督のアニメーション映画「想い出のマーニー」を吉祥寺オデヲンで木曜日の9:30から見てきました。
主人公がある理由で、田舎の古い家に一時期引っ越して、不思議な体験をするというパターンは、「となりのトトロ」「借りぐらしのアリエッティ」など、スタジオジブリ作品の定型のパターンの様な気がしました。
この作品では前半、主人公の少女の自意識の問題を描いた点、そして、それへの解答が同性の少女との出会いであるという点が新しいと思いました。
美しい、田舎の風景が和洋折衷で描かれているのも、スタジオジブリらしいと思いました。
ちょっと地味なテーマであっても、外国の有名な児童文学であっても、丁寧に日本の田舎に合わせて描いてあって、美しく感動しました。
米林監督自身、「この映画で世界を変えようとは思っていない」「そっと寄り添うような映画を作りたい」をおっしゃってたように、地味だけど心に滲みる作品になったのではないでしょうか。
心理療法家の故・河合隼雄氏は著書の中で、『マーニー』の心理療法的意義を語っておられます。
自分のたましいに触れる相手を見つけることで癒されることがあることをこの作品は示しているようにも思います。
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