今日は、14時から朝日カルチャーセンター新宿校で、宮台真司先生と堀内進之介先生の「今、家族を考える」という講座を聴いてきました。
以下、宮台先生のお話の概要。
T・パーソンズによると、近代になって、家族の機能は以下の二つが残るべきである。
1.子供のプライマリーな社会化
フロイト・ラカンのいう「父の名」
2.情緒的安定化(感情的回復(宮台))=「損得」ではなく「贈与」
ネオ人類学の成果
4万年前「うた」から「言葉」
1万年前 定住→「所有」「法」が生まれる
遊動民差別、遊動民は「所有」の概念がない
祝祭、遊動民を聖なるものとして重宝する
ホモ属サピエンス種 発情期がない→性的に過剰
19cまで恋愛は既婚者間のもの、婚姻(身分婚)の法を破る
「病」と「死」が真の心の証
19c小説ブーム、恋愛の大衆化 恋愛の証→結婚
20c恋愛の市場化
男、上に集中 女、満遍なく
もともと結婚とはサステナブルではなかった
結論
家族とは法外のものを法内に取り込む不可能な、奇跡的営み
どうもこの社会は終了しそう。その中でいい人生を送って欲しい。
以上
僕の感想
近代社会がそもそも無理があるとういのが最近の宮台先生の基本的な考えのようです。
無理でも不可能と知りつつ前へ進むのが「美学」というもののようです。
僕自身、近代社会には無理があると思っていた時に、近代でも人が生きることが出来るのだ、ということを示してくれたかのように思ったのが、初期宮台先生だったので、立場が逆になったなと皮肉に感じてしまいます。
いわれている事は、なるほどと思うのですが、現在生きている我々でも生き方次第で近代の枠の外に出る事も可能なのではないかという思いもします。
2018年3月25日日曜日
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