今回は、「デリダ入門」第1回です。デリダの生い立ちなどを学びました。印象的だったのはデリダは、1.アラブから、2.フランス本土から、3.ユダヤ共同体からの三重の疎外の中で育ったのですが、それをデリダ特有の問題とせず普遍的な哲学へと高めたというところです。個人の感傷に浸りがちなことだと思うのですが、そうしないところがさすがデリダだなと思いました。こういうところが、過去にアイデンティティ・クライシスに見舞われた人の心にも、得もいわれぬ感情を与える哲学になっているのかな、それが魅力の源泉の一つかなとも思いました。
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