今日は界隈塾でした。オンラインがないので初めて巣鴨の会場に伺いました。終わって懇親会でビールとカレーをいただきました。荒野塾に出席されていた二人の僧侶の方をゲストに仏教のお話をされました。釋潮叡さんは日蓮宗七面山宝光寺山主で、松田亮寛さんは天台宗明長寺住職で精神科医を目指されてた方です。声明しょうみょう、という、お経を唱えることを実演されました。和蝋燭で炎が揺れる中で、声明を聴いて、幻想的な雰囲気になりました。お話で面白かったのは、釋さんのお話で、死後の世界があるかどうかのお釈迦様の答えが「あると思ったほうが悟りに近い人にはあるといい、あるといったら毒になる人にはないという」ということでした。宮台さんは廣松渉を引いて、実体としては存在しないが、関係としてはあることを、関係主義と呼びました。松田さんは最後に「自己とは関係性の中にしかない。だからお陰様という。大乗仏教の利他の部分」といわれたと思います。宮台さんは、理論物理学の話をされて、アインシュタインの実在論「神はサイコロを振らない」と実証論の話をされました。シュレディンガーの猫の話で1/3箱の中、1/3箱の外というのは、ありえないという事に対しペンローズは観察した瞬間に宇宙が分岐するという多自然解釈という実在論を新たに立てホーキングを呆れさせたといいます。仏教の有の思想と無の思想の対立に似ているといいます。また、釈尊の認識は近代科学においてはフロイトに似ているといいます。自我は「機能」であり、セルフ「自己像」を守るのがエゴであり、エゴのために生存確率が上がったといいます。見田宗介は、さらに自我が暴走した結果世界を壊したとします。更に見田は、ヘレニズム的時間、ニーチェの永劫回帰、とヘブライズムの時間、天地創造から最後の審判、に分けて、神が死んだあと始めと終わりがなくなり直線的になりニヒリズムに陥ったとします。いろいろ深い話が聴けて、面白かったです。懇親会でも知らない方とおしゃべりしました。貴重な時間でした。
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