アニメ映画「千と千尋の神隠し」のテーマソング「いつも何度でも」という曲が僕は好きで、いつも感動して聴いていたのですが、どんな人が書いているのか知りたくて、作詞家の覚和歌子さんの詩集『ゼロになるからだ』を読みました。
詩のかたちをとっていますが物語があって、それがどれもシュールなものです。
ハッピーエンドというものでもなく、奇妙な面白さがあるものです。
最後に「アプローズ」(拍手喝采)というのがあって、
「・・・
結婚の決まった娘に 拍手
行かず後家の娘は その気高い誇りに 拍手
ぴちぴちと健康な身体に 拍手
抱え込んだ病気には 乗り越えられる力を試されていて 拍手
不治の病には たった今生きているという そのことの眩しさに 拍手
善人は そのまんまで救われて 拍手
悪人は その罪深さのせいで なおのこと救われる余地があって 拍手
・・・」
と全ての人に拍手を送ります。
だめな人にも、拍手を送って肯定してくれて嬉しいと思いました。
根底に人生に対する肯定感があるのだと思いました。
苦しみを知りつつ。
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