河合隼雄著『<心理療法コレクションⅠ>ユング心理学入門』を読みました。
僕が生まれる前に書かれた本ですが、全く古さを感じません。
平易なことばと、豊富な実例をもとにユングの心理学の神髄を解説していきます。
その中ででてくることばに、感動を覚えます。
ユングの深淵で複雑な理論に対する、河合先生のこのわかりやすく、こころに響く解説があり、日本でユング心理学が人気を博したのではないでしょうか。
インテリにはユングよりもフロイトの方が人気があるかもしれませんが、僕のような庶民には河合版ユングが一番受け入れやすいです。
今まで、河合先生の著作はたくさん読んできたのですが、この代表作だけは読む機会をのがしてきました。
現在、ユング派の心理療法を受けているのですが、「分析とは、否定的なものを自我に統合するための、辛く厳しい作業である」というテーマは、まさに今の僕自身にあてはまるものです。厳しいけれど、辛いけれども、このような本があってよかったと思います。
2012年11月13日火曜日
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