2016年12月17日土曜日

「対談 教育と社会」

今日は、18:30〜朝日カルチャーセンター新宿校で「対談 教育と社会」宮台真司先生、堀内進之介先生を受けてきました。

宮台先生は、教育は個人のものか、社会のものかと問います。
社会学では、教育は社会のものだと考えます。

また、教育は「知識」を伝えることが主なことではなく、「内なる光」を伝えることが大事で、この立場をプラグマティズムといいます。

堀内先生は、古代ギリシアでは人気投票は能力ではなく「状況に応じた適切さ」が尊ばれたといいます。これは、定義することが難しいのですが、議論が開かれていることが大事だといいます。

宮台先生は、映画評論の中で、現在は「混乱の中で力を示す」ことが重要だとします。
世界はカオスの海に浮かぶイカダのようなものだといいます。

日本人は滅私奉公するが、その「公」は所属集団であって市民社会ではないともいいます。

現在、大学院のゼミでは「フィジオクラシー」を扱っています。
これは「重農主義」と訳されますが間違いで、全ての交換の原初に理不尽な剥奪や贈与があるとする立場です。

秩序の中で頑張れるのは当たり前。カオスの中で頑張れるかが重要だとします。

最後にテクノロジーをどう使うか。
テクノロジーは重要だが、現在AIは、人間らしく振る舞わせることは簡単ですが「生きる意志」や「死すべき運命」がないのでAIに内発性はないと考えます。

宮台先生がいつもいっておられる「感染」が大事だということが基本にあるお話だったと思いました。

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