
今日は朝日カルチャーセンターでの「フーコーと現代」という講座に行ってきました。
先生は、東京大学の金森修先生です。
フランスは今でもはっきりとした階級社会で、普通の人が行く学校とエリートが行く学校がはっきり分かれています。
フーコー(1926-84)は、はじめエリートコースに進みますが、その後外国に行ったりしてエリートコースからはずれます。
70年代初頭から、最高の知識人が教えて誰でも受講できるコレージュ・ド・フランスという学校で教えます。
それと同時に政治的な活動にも熱心でした。
彼は有名な同性愛者であってエイズで亡くなるのですが、先生曰く病気のことを知っていながら同性愛を続けてきたのは一種の自殺だといえる。
フーコーの最初の仕事は精神医学の問題で、『狂気の歴史』(1961)で狂気が時代によってどう変わるかを研究しました。
昔はフールというおどけ役の人がいてそれなりに認められたのが、古典時代に「疾病」とされて治療の対象になりました。それをフーコーは批判的に分析します。
フーコーの書いたものは資料的な間違えもあり事実に反するという批判もあります。
しかし、ポストモダンブームが終わった今でも、世界中でもっとも多く引用されるのがフーコーだそうです。
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