
昨日DVDで、アニメ映画『サマーウォーズ』を見ました。
よくできている。うまい。
物語は、高校の先輩の女の子が実家に帰っていく。それにつきあった男の子がネットの世界の混乱をまねき、ネットの人工知能と戦うものです。
三つの要素の対比が見るものを刺激します。
一つは、現実の世界。古い長野の旧家の世界。
次にネットの世界。
そして、地球の危機の規模の世界。
それぞれをコントラストを出すように描かれています。
しかし、僕から見るとリアルに描かれるべき現実世界が、いかにもアニメにありそうな描かれかたをしていて、今までのアニメを超えてはいない。
それから、長野の旧家の大勢の親戚の集まりを描くことで、生活世界の雰囲気を強く印象づけようとしてますが、今の世代の人から見るとこの家族の世界自体が虚構にしか見えないのではないか。
僕はかろうじて、昔の日本の世界を知っている世代だと思うのですが、バブル以降の世代にとっては古き良き日本というのは一つの憧れでしかないのではないでしょうか。
僕も感動して泣きそうになりましたが、僕のかすかに体験した古き良き日本を描ききってはいないように思いました。
だからといって作品の評価が著しく変わるというというわけではないのですが。
絵も、現実世界はうまくブランドまで見えるまで細かく描かれています、そしてネットの世界もきれいに描かれています。
ある意味、よくできた優等生的作品といえるかもしれません。
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