2011年6月17日金曜日

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今日は映画「マイ・バック・ページ」を観てきました。

全共闘時代、その時代の雰囲気を出すのに大変に丁寧につくられた作品です。
観ているうちにその時代に入り込んでしまう。

しかし、主人公の妻夫木聡が現代風の二枚目タレントに見えてしまってちょっとそこは違和感がありました。
松山ケンイチその他のキャストは皆、リアルでよかったと思います。

長回しのシーンなど演出も凝っていて、観るものを引きつけます。

物語の設定が新左翼のはじっこの小さな集団で、時代の中心ではないので、時代性よりもドラマ性でもっているという感じがしました。
もっと時代の中心を描いても面白かったのではないでしょうか。

現実をもとにしたフィクションということで、それなりの臨場感はありました。

最後のシーンは考えて感動的に仕上げたかったのでしょうが、僕は今ひとつ感動しなかった。やはり、ストーリー全体が主人公にとっては取材の対象であったから、ひとつ距離をおいて話が進んでいったので、過去を思い泣くというのがすんなり共感できなかった。

全体的には非常に質の高い映画だと思います。演出も芸の細かさがあって。スリリングな演出もあって。

ストーリーは原作がそうなのでしかたないですが、主人公が運動の外の人だったので、今度は新左翼運動の内のドラマも見たいと思いました。

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