佐々木俊尚『「当事者」の時代』を読みました。
日本のマスコミがなぜ、弱者憑依になってしまったかを、歴史を丁寧にさかのぼって、極めて論理的に説明されていて大変感銘を受けました。
著者自身が新聞記者であったからこそ、説得力もありました。
ただ、結論としてこれからは「当事者」の時代だというのは、ちょっと希望的観測ではないかという気もしました。
自らそのような意識を持って報道をするという点は敬意を払いたいですが、一方でネットなどで今度は、建前をいう奴を徹底的に叩くという現象も出てきています。この点の分析なども聞いてみたかったです。
しかし、よい本だと思いました。
2012年5月2日水曜日
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