今日は、フェレットのちゃーちゃんがもうご飯を積極的に食べなくなりました。少しずつあげるとやっと食べました。ちゃーちゃんを病院に預けて、そのまま西荻のカフェで時間つぶして、宮台先生の荒野塾にいきました。『制服少女たちの選択 after30years』の原稿が送られてきましたがスマホでは読めずにいました。会場に着いて、宮台先生がきて喋り始めました。援助交際と宗教は関係ないと思われがちだが、関係がある。「前提を欠いた偶発性を手懐けるのが宗教」「なぜ私だけが?」「なぜ私達だけが?」どういう風に処理するかは論理的に5つしかないといいます。人格5分類。◯高度な情報処理(ミーハー自信家)◯期待水準を低く設定(頭の良いニヒリスト)◯高い期待を維持しながら、他責化、他罰化(バンカラ風さわやか人間)◯撤退する。引きこもる(ネクラ的ラガード)◯周りを見て、情報処理能力の高い人のモノマネをする(友人よりかかり人間)計量調査とモデル化を繰り返し得られた結果が以上のものです。ちなみに僕はネクラ的ラガードかな?パパ活は2016年からマッチングアプリの普及に伴い業者の手を経ずに行われるようになります。初期のテレクラと同じヤバい事が起きているといいます。かつての援交のように中高生が情報を共有していないのが問題だといいます。なぜ、パパ活をするのか、キーワードは「つまんない」からだといいます。このような類型化は後に電博が真似をして、当時「これを政治が利用したらヤバイよね」と話していたそうです。その後、イギリスのケンブリッジ・アナリティカが全く同じ方法を使ってマーケティングを行い、ブレグジット、トランプの当選と続いたといいます。もともと日本には階級文化がない。イギリスには労働者には労働者の文化がある。しかし、やがて各国でも日本と同じことが起こります。ジャック・ヤングが『ブレミア・ソサエティ』で書いた、年収2億の人も200万の人も同じユニクロやGAPの服を着てスタバでスマホをいじっている。その弊害は、連帯ができなくなることだといいます。連帯の代わりに鍔迫り合いが起こると。不幸は階級の問題でも社会の問題でもなく、君の問題。生き方の問題。不全感の個人化が起こります。個人はアウェアネストレーニングやコーチング、自己啓発本などに頼り、自己帰属化が起こります。宗教には「浮遊系」と「ハルマゲドン系」があり、他人よりかかり人間は浮遊系に吸引され、ネクラ的ラガードは、対人関係に不安があるので、ハルマゲドン系にハマるか、自己改造セミナーで対人関係の苦手意識を克服しようとします。質問の時間になって、僕は「不全感の個人化が生じ、アウェアネストレーニングやコーチング、自己啓発本にハマることのデメリットは何ですか?他にオルタナティブがあれば教えて下さい」と質問しました。先生の答えは「社会に疑問を抱かなくなってしまう」「週末のサウナ」「一般性ではなく、人類史上の視点が重要」「吉本の対幻想。バタイユの全体性」「君のためなら死ねる、早乙女愛」はじめ何のことか分かりませんでしたが『愛と誠』という作品のことのようです。他のエイプは獲物のをみんなでシェアするが、人間は何十キロも歩いて仲間に届けるそうです。「本来は君のために生きているという感情」が大事だと。「最終目標が自分のためになっている点でコーチング、自己啓発本は終わっている」そういう生き方はごく最近の話。ということです。その他、印象に残った言葉は「アドラー。人は人間関係の中で揉まれて成長する」「世界はなぜあるのか?」が究極の未規定性。「日本を救う前に、愛してる人を救えよ。誰かを愛せよ」「文芸は単体で意味をなす事はない。この人は自分より分かっているなという人に...そのプロセスを経て深い読みができる人には多くのことを教えてくれる」「宮沢賢治 散華。バタイユ この人のためなら死んでもいい」「私の人生、安心、安全、便利、快適でしたという程度の人に何が思考できるんだ」「人生は9割の苦難と1割のご褒美かなんかで出来上がっている」「苦難の中の、灰の中のダイヤモンド。苦難と表裏一体の輝き。本体は不幸せ」「キム・ギドク。牧師になろうとして兵役。救いの事考えている。こんなに幸せでいいのかで世界に開かれることあるのか?絶対ない」「ローティ。残酷の回避。文化左翼のいっている不快は残酷ということとは程遠い」「本当の痛みだけを知った人だけが正しいプライオリティを獲得できる」「痛みゆえに絶望する人と、痛みゆえに開かれる人、どこが違うか、キム・ギドクの主題の一つ」「アドラーの最終目標。課題の分離と目標困難を自分のものにして欲しい。最終目標?母親が設定したのではないの?ただの思いこみなんじゃないの?共同感覚、人類史的裏付けがあるの?本当の残酷は相対化できない。幸せだと思う感覚に閉ざされてはいけない。あなたはそれをいいものだと思っている。あなたは誰?黒沢清。ただの操り人形ですか?」帰りに留守番電話に病院からちゃーちゃんがまた低血糖を起こして、頑なに口を開けないのでブドウ糖を注射して今は元気という報告。悪くなっている。
2025年1月8日水曜日
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