
今日スピノザの『エチカ 倫理学』を読み終えました。
参考書ピエール=フランソワ・モロー『スピノザ入門』白水社
汎神論と呼ばれる思想は、僕は自分の考えに近いと思っていました。
ゲーテが信奉した思想家としても興味をもっていました。
ドゥルーズもニーチェもスピノザは特別と考えていました。
僕のスピノザのイメージも、他の哲学者と違って特別なものでした。
まず汎神論ですから、全てが神あるいは自然である。
これは、確かにそういいうる。
そして、神の意志に従っているのだから全ては必然。偶然というものは全く存在しないということをはっきりと断言します。
僕が考える決定論の御三家は、
スピノザ
カルヴァン
マルクス
です。
そして人間の感情を、「喜び」「悲しみ」「欲望」の三つに分けて、その他の感情はこれらの変形だといいます。
そして、最後に人間にとっての至福とは神への知的愛だといいます。
スピノザの特徴と思われるのは、すごく敬虔なことも、恐いことも淡々と客観的に述べるところです。
非常に完成されて乗り越え難い世界観を持っているので、感情的に語ることはしないのです。
僕はこの客観に徹した態度は偉いと思います。
実際に読んでみて、予想どおり他の哲学者とは違う次元で話しているように思いました。
0 件のコメント:
コメントを投稿