土井隆義『友だち地獄-「空気を読む」世代のサバイバル』という本を読みました。
著者は現代の若者の人間関係の特徴を「やさしい関係」といいます。
それを全否定するのではなく、どんな時代でも若者は生きづらさを持っているといいます。
著者自身が現代の若者に共感する部分もあるといいます。
はじめに「イジメ」の問題をとりあげ、「リストカット」「引きこもり」「ケータイ」「ネット自殺」と論じていきます。
今までの若者論と現実の違いを浮き上がらせます。
中身はなるほどと思わせるものであるのですが、あまり理論がまとまってない部分もあります。
文章的に読みにくいところもありますが、こうやって若者文化を見つめている人がいてくれるだけでも嬉しいと思いました。
純粋さを求める部分、お互いに傷つけない部分、承認を求める部分などが若者にあって、それぞれが葛藤があって苦しい。
共感する面と、若い人を見てそうだなと思う面がありました。
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