カルチャーセンター「3.11以降の「自由な社会」の条件」大澤真幸先生を聴きにいきました。
西洋ではリスボン大地震など天災によって思想が大きく影響される。
ライプニッツが否定され、ヴォルテール、ルソーが活躍する。
3.11以降、意外だったのは原発反対が思ったほど多くなかったこと。
ロールズの正義論で考えれば、無知のヴェールを被ったら皆平等に判断する。
しかしロールズには未来の他者という概念が含まれていない。
ヨーロッパで反原発が盛り上がったのはユダヤ・キリスト教的伝統のため。
終末論の歴史があるので、逆に未来の破局から現在を見ることができる。
日本にはユダヤ・キリスト教的伝統はないが、もっと抽象的なレベルで対応が可能なのではないか。
終末論から見ると、ここで別の道をとっていれば救われたとあとから思うところがある。
日本でもここで道を誤らなければ破局に至らないだろうという道を無意識にわかるのではないだろうか。
このように、現在の原発事故に対する日本人の対応について詳しく、極めて論理的に説明されて納得しました。
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