大塚英志『「彼女たち」の連合赤軍 サブカルチャーと戦後民主主義』を読みました。
1972年連合赤軍事件で多くのリンチによる死傷者が出た。
その時代とは、少女マンガで「乙女ちっく」という「かわいい」文化が生まれたときでもある。
宮台真司は翌年73年を戦後のサブカルチャーの一大転換点だとする。
ある、女性兵士は森恒夫に「目がかわいい」と言い放つ。
永田洋子は獄中で「かわいい」少女マンガ風イラストを描いた。
自分を表現する手段として、マルクス主義のことばを発見したものと、少女マンガのことばを発見したものが同時代にあった。
戦後の左翼運動を独自のサブカルチャー論で分析した、興味をそそられる挑戦的論考です。
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