大塚英志著『江藤淳と少女フェミニズム的戦後 サブカルチャー文学論序章』を読みました。
サブカルチャーについて知りたかったのですが、内容は文学の難しい話でした。
これまでの大塚氏の作品と重複しているところもあって、そんなに驚くことはなかったです。
やはり、自称戦後民主主義者の大塚氏が、保守の江藤淳を評価するのは面白いと思いました。
江藤はサブカルチャーと文学との間に線を引き続けた人でした。それが、逆にサブカルチャー側にいる大塚氏には信頼ができたのではないでしょうか。
その、江藤淳が自ら否定した堀辰雄の『幼年時代』と同じタイトルの自伝をのこして自ら命を絶ったのは、意味深長な感じがします。そのことが書かれています。
保守の人より江藤を理解していたのかもしれません。
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