2012年8月29日水曜日

いじめ


講談社現代新書、内藤朝雄著『いじめの構造 なぜ人が怪物になるのか』と
中公新書、森田洋司著『いじめとは何か 教室の問題、社会の問題』を読みました。

いじめの問題が注目されていますが、いじめとはそもそもどういうものかを知りたくて読みました。
『〜構造』の方は、著者独自の理論に基づきいじめのリアリティに迫る記述を行います。それに対して『〜とは何か』は、学術的な観点から、国際比較などを行ってより抽象的な議論をしています。どちらも重要だと思いました。

『〜構造』の中では、クラスをなくせという、宮台真司氏の90年代の主張と同じことを具体的に提案していきます。

両書を読み、いじめは普遍的なものであるがそれが顕在化するのは現代という時代が原因でもあるということがわかります。

いじめに対して多くの人が感情的に反応しがちですが、それを客観的に考えないと実効的な対策ができないのではないかと思います。

そういう意味では、単なる感情論ではなく、これらの本のような客観的な分析を多くの人が読んで、実際に改革を行ってほしいと思いました。

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