著者の感想をもとに、いくつかのテーマごとに論じられた少女マンガ論です。
きれいに整理されていて、著者の主張も公平だと思いました。
とても面白い読み物でもありました。
ただ、年代別の系譜的な構成にはなっていないので、辞典的には使いにくいでしょう。
ずっと少女マンガについて、あるいは少し少年マンガについてついて話していったあと、最後に「新世紀エヴァンゲリオン」について、旧劇場版までですが、語っています。
物語の外的なものが、登場人物の内面のメタファーになっているというのはその通りだと思いました。
これだけ、少女マンガの名作を語ったあとでも「エヴァ」は特別なのだなとあらためて思い知らされました。
少女マンガはほとんど読んだことないのに、少女マンガ通にでもなった気分になりました。
広大な少女マンガの世界に少しでも触れられてよかったと思いました。
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