宮崎駿監督作品、アニメ映画「千と千尋の神隠し」をDVDで見ました。
小学生の千尋が、八百万の神の風呂場である不思議な世界に紛れ込むという物語です。
前回のカウンセリングの夢分析で、夢の中でこの映画の主題歌の「いつも何度でも」の中の、「悲しみは数えきれないけれど」という歌詞を聴いて、涙が出そうになったといいました。するとカウンセラーさんが、どんなところに感動したの?ときいてきました。
僕は「ボロボロに傷ついても、夢をいだけるというところ」と答えました。するとカウンセラーさんは、夢の中に出てきた「センチメンタル」という言葉をひろって、「それは正しい解釈ではない。センチメンタル過ぎる」といいました。
それで「この映画のどんなところに感動したの?」ときかれ、「少女が成長していくところ」と答えたら、「それは自分の言葉じゃないです。自分の言葉で答えなければ、ひとの言葉で答えても意味がないです」といわれました。
僕はそこで、「主人公が、働かせてください、というところが、自分は働くのを恐れているところがあるのでいえない」とこ答えました。すると「そこは自分らしいけど、あとはひとの言葉」といわれました。
自分が心から感動して、涙が出そうになったのを「センチメンタルすぎる」といわれてショックでしたが、どこが違うんだろうと改めて曲を聴いてみると、ちょっと距離をおいて聴いたので以前より冷めて聴いていました。それが、僕にとっては結構残念でした。
そこで、作品本体をもう一度見てみようと思い、今日見ました。
ストーリーの奇想天外さはそのままで、そこにどんな意味があるのかは、分かりづらい。とにかく巨大な幻想的な世界に投げ込まれて、次々に事件に巻き込まれていっては、知らず知らずのうちに成長するだろうなと思いました。
以前より、少し距離をおいて見たので、以前よりはちょっと短い感じもしましたが、やはりさすが宮崎アニメだけあって、心に残るものがありました。しかし、やはりストーリーがめちゃくちゃな奇想天外なものなので、どこがよかったのか分析的に見ることが難しかったです。
ただ、最後に主人公の千尋が不思議な世界から両親と戻るとき、うしろをふりむいてじっとたたずむシーンがなぜか感動的でした。わがままな甘えん坊が、これだけきりりとした冒険をやってのけた、あの世界は何だったのだろうというのを成長した顔でふりかえる。なにかすがすがしい感じさえしました。
でも、僕にとっては、心動かされた作品であるのだけれども、それがどういう意味なのかはまだ言葉にできない。時間がたてば分かるのもしれないけれど、今は言葉を失った状態です。
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