2013年1月20日日曜日

『ガラスの仮面』

『ガラスの仮面』
コミック 1〜48巻
TVアニメ、1984年版 1〜23話DVD
OVA1998年 1〜3巻VHS
TVアニメ、2005年版 1〜51話インターネット動画配信サービス
で全て見ました。

多摩美の学部時代、女の子の友達が、少女マンガは読まないけれど『ガラスの仮面』だけは別といっていました。

その前にNHKのニュースでマンガ『ガラスの仮面』が能になるというのを聞いて、すごいものだと思った記憶があります。

そこで、読んでみようと思いTSUTAYAのコミックレンタルで借りました。

なんと、1975年、30年以上前にスタートした作品です。いまだに続いているのはすごいと思いました。

内容は全く知らなかったのですが、タイトルから何か冷たい物語なのかなと思っていました。

実際には演劇の話で、そこに冷たい人間関係も描かれているけれども、基本は暖かい演劇根性ものとでもいうものです。

往年の名女優、月影千草が自分が演じた幻の名作「紅天女」を演じる役者を育てるというストーリーです。
主人公は、13歳の何の取り柄もない女の子、北島マヤ。大女優と世界的映画監督との間に生まれた天才、姫川亜弓がライバルです。
それに、「紅天女」の上演権を奪おうとする芸能プロダクションとのやりとり。その若
社長との愛憎する関係などが描かれています。

最初のTVアニメは、原作に忠実な絵柄です。しかし80年代のアニメは今見ると古く感じます。OVAは、内容を少し変えてあります。
最後のTVアニメは、ストーリーは原作に忠実ですが、絵柄を現代っぽく変えてあります。しかし、「エヴァンゲリオン」などのアニメと比べてしまうと、深夜アニメのせいか、あまりきめ細かく作られていないように感じてしまいます。
原作のマンガが一番おもしろく、また主人公の北島マヤもかわいく描かれています。
「自分は美人でもない」といいつつ、けっこう美人に描かれています。

このマンガの魅力は、主人公マヤが次々と演劇の舞台に挑戦していくのですが、その度ごとに特訓がされ、段々女優として成長していくところです。
またマンガの中では、実際に存在する演劇と、作者が創作した演劇が両方あるのですが、作者の創作した劇も内容が面白く良くできていて、本当に世界の名作なのかと思わせるほどです。とくに、幻の名作という「紅天女」もしっかりと描かれています。すごい迫力で。

マンガの中でマヤは13歳から成人にまでなるのですが、実際の連載は30年以上。新しい物語には携帯電話などもでてきて、いつの間にか現代になっています。時間感覚がおかしくなりそうです。

現在は、「紅天女」の最終選考の直前まで描かれています。

そうして、アニメを見ているうちに、なんと新刊49巻が発売されました。
どれだけ続くのやら。でも、楽しみです。

主人公マヤのひたむきな魅力に惹かれてしまいました。

ちなみに諸説ありますが、累計出版部数5000万部だそうです。

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