2010年11月1日月曜日

監獄


今日は朝日カルチャーセンター新宿校で金森修さんの「フーコーと現代」という講座の二回目にいってきました。


フーコーは1975年に『監獄の誕生(原題「監視することと処罰すること」)』という本を書きます。

18世紀まで、犯罪に対して社会は身体的な刑罰をあたえていた。

しかし、18世紀終盤から身体刑に変わって、規律訓練をほどこして矯正させようといういう考えがひろがっていく。

それは、身体に苦痛をあたえるというものとは全くちがう、新しい権力のあり方であった。

『狂気の歴史』とも重なっていて、矯正して社会の側に組み入れようとする権力である。
パノプティコン(一望監視施設)のように監視したり、教育したりして魂から変えてしまおうというものである。


それまでの、残酷刑もひどいと思いましたが、新たな権力のあり方の問題点をフーコーはあぶり出したのだと思いました。

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