2010年11月30日火曜日

アジア的


今日は新宿朝日カルチャーセンターにいってきました。
「吉本隆明『共同幻想論』を読みなおす」第三回。講師は高澤秀次さんです。

吉本の『共同幻想論』がでた、1968年は団塊の世代、ベビーブーマーが世界的に高学歴化して、大学に行く人が爆発的に増えた時代。

大学にいくのが一部のエリートではなくなった。

世界的に、革命幻想がたちあらわれた時代。

1970年、三島由紀夫が自殺。
1972年、連合赤軍事件。

で、革命の時代は終わった。

吉本は、西洋とアジアを対比させ、アジアにおける革命を考えた。
ヨーロッパに起こったことをファシズムといい、日本で起こったのはそれとは違うウルトラナショナリズム=超国家主義だと考えた。
日本式ファシズムと考えた丸山眞男と違う。

しかし、ヨーロッパとアジアが本当に違うのか根拠はないと高澤先生はいいます。

70年代以降、資本主義の最前線にシフトしてくる。サブカルチャー。マスイメージ、ハイイメージ論。
かつて、批判していた花田清輝の芸術大衆化と同じではないか。

一方で評論家の柄谷行人さんは、国家と社会の関係をクリアに描いた。
最近では『世界史の構造』で、世界史をマルクスのいう生産様式ではなく交換様式として描いている。
A 互酬性
B 略奪と再分配
C 商品交換
D X
という段階で、一部重なりながら発展していくというものです。

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