2016年2月18日木曜日

「スターウォーズ フォースの覚醒」

「スターウォーズ フォースの覚醒」を吉祥寺オデヲンで13:15から見てきました。
たまたま誕生月だったので1,100円で見られました。

「スターウォーズ」といえば僕が小学生のころ大ブームになり、マクドナルドもコカコーラもキャラクター商品をだすことになって世の中がスターウォーズだらけという感じでした。
僕は小学生で、年に一回くらいしか映画に連れてってもらえなかったので、映画館では見ませんでした。大学生の姉が見にいってパンフレットを買ってきたのを見たような気がします。
「帝国の逆襲」は近くに住んでた同い年の従弟とその姉が見にいくのに一緒に連れてってもらいました。しかし、第一作を見ていないのとちょっと大人向けの話で難しくて理解できませんでした。
「ジェダイの復讐」(現「ジェダイの帰還」)のころは、はまっていてSFXの本を色々買って楽しんでいました。第一作は初めてはTVで見たくないというので、たまプラーザの上映会まで一人でいって見た記憶があります。その後日本テレビで放送する時はスペシャル番組になっていました。
「スターウォーズ」は全9作作られるというのを知って楽しみにしていましたが、途中でその計画も立ち消えになるかのような情報もあり寂しいと思っていたのですが、エピソードⅠ〜Ⅲが発表されて嬉しかったです。そのときも少年時代にあれだけ胸を熱くさせたものが大人になって続きが見られるなんて感慨深かったですが、それから何年もたってさらに中年になって続きを見られるなんて感動的です。
60年代の終わりに「2001年宇宙の旅」というSF映画の金字塔が公開され、もうこれを超えるものは作れないという感じで、その後10年間は「SFは死んだ」といわれてきました。そこに70年代終わりに「スターウォーズ」が発表されて、「2001年〜」の哲学的SFにたいして、徹底的に娯楽に徹したファンタジーとしてのSFという発送の逆転で世界をわかせました。それまで特殊視覚効果は実際に撮影できないものをいかに本物らしく見せるかというものでしたが、「スターウォーズ」からは特殊効果自体を見せ物にするようになってきました。ハリウッド映画の方向性を180°変えた作品といっていいでしょう。
スターウォーズの魅力は、とにかくそのメカのカッコよさ。金ピカのメカではなく、薄汚れたメカのカッコよさを発見させてくれました。さらに、ファンタジー的要素。神話学者ジョゼフ・キャンベルの影響を受けてSFに神話的要素を取り入れたところも魅力です。さらに悪のカッコよさ、ダース・ベイダーの意匠などに少年たちはワクワクしました。

さて、今回の作品ですが。創始者のジョージ・ルーカスが一線から退かされてしまったのは寂しいですがルーカスとは違った面白さがでていたと思います。
ストーリー的には第一作に似ている感じもしましたが、第一作のあっけらかんとした明るさに対して、本作は暗く殺伐とした感じがします。それはいい意味で深みがあります。敵が簡単にやられてしまう等、今までもつっこみどころはいろいろあるのですが、映像としてカッコよくできているので大目に見てあげましょう。
ハン・ソロとレイア姫の息子が祖父ダース・ベイダーにコンプレックスをいだくという設定はなかなかありそうで面白いと思いました。
なつかしい、人やロボットがでてくるところは嬉しくなります。
映像はかなり洗練されていて、脚本も結構練られていて楽しめました。
ただ、ルーカスの持っている明るさやコミカルな部分がなく、普通の人が作った映画という印象も拭えません。