「シン・ゴジラ」

新宿バルト9のシアター8で12:00から「シン・ゴジラ」を見てきました。

初日ですが、結構空いてました。

前評判がよかったのと、予告編がよかったので見にいきました。

予想通り、今までの娯楽性の高いシリーズと違って、日本の危機をリアルに描いていました。

一つは特撮のリアルさです。

庵野総監督が特撮への熱い思いを持っておられるのは有名ですが、それが遺憾なく発揮されています。

もう一つは政府機関の人間関係を等身大のリアルに描いています。
それはそれでいいのですが、少し長過ぎる。冗長に感じられてしまいます。
見に来たお客さんは、ゴジラのアクションを見たいのですから、あまり政府関係の人間ばかり描いても飽きてしまう面もあるかもしれません。

それでも、やはり特撮オタクの人が、気合いを入れて作っただけあって、特撮は圧巻。
人々が、恐れ逃げ惑う恐怖感はリアルに伝わってきます。

庵野総監督のアニメ作品「新世紀エヴァンゲリオン」へのオマージュもあって楽しめました。

庵野総監督の短編特撮作品「巨神兵東京に現わる」は、巨大な怪物が東京を破壊していくだけの作品なのですが、この作品の意味は何なんだろうと謎でした。
今思うと、意味とかよりも、とにかく巨大な街並をどんどん破壊していく映像をリアルに表現してみたかったというクリエイターの欲望だったのかなと思いました。

そうすると、今回の「シン・ゴジラ」で、庵野氏の欲望は叶えられた部分はあるのではないでしょうか。

もちろん、東日本大震災と原発事故を彷彿とさせる表現もあって、もっと深いテーマも秘めていると思います。