2019年9月24日火曜日

「天気の子」

9月20日(金)12:10から、吉祥寺オデヲン5Fで、新海誠監督作品、アニメーション映画「天気の子」を見てきました。

この日は、注文した眼鏡を受け取り、つけ麺を食べてからいきました。

深海作品には、いくつか特徴があると思います。

細かい描写や、少年少女の出会い等はジブリ作品の、そして固有名詞のブランドが出てくる演出はガイナックス作品の影響が見られます。

登場人物の絵柄などは従来の日本のアニメの伝統を受け継いでいますが、背景描写にCGをふんだんに使った描写は、新しさを感じさせます。

従来の日本のアニメも、都会の細かい描写が得意でしたが、どちらかというと古びた都会の影を描いてきたように思います。
それが深海作品では、新宿の南口のような新しい都会の風景を、非常に輝かしく描きます。それも、大きな特徴ではないでしょうか。

都会と日本の土俗との対比も、従来の日本アニメの得意とするところでした。

しかし、従来のアニメは、土俗の神秘について描き、都会の闇を描いてきました。

深海作品は、土俗に対して現在の新しい都市空間の美をそのまま肯定するような楽観主義が見えます。

田舎から出てきた少年が、眩い都会の生活にワクワクするような気持ちを描いています。

面白いところです。

もう一つは雨と晴れを鮮やかなコントラストで描いていて、感動させます。

ストーリーでいいますと、田舎から出てきた少年が、都会で出会った少女に恋をするというものですが、さほど新しい感じはしませんが、これはこれで感情移入できます。

しかし、この作品の少女は魅力的ではありますが、結構ふつうの女の子な感じもします。

女の子を救うために世界を引き換えにするというモチーフは、エヴァンゲリヲン劇場版でも現れました。倫理的に難しい問題です。

ずっと雨が振り続ける東京という設定は見ていてちょっと違和感がありました。

ラストが意外とあっさりとヒロインが普通の世界に戻っていたのも少し物足りなさを感じました。

しかし、全般には楽しめました。あまりくどくなく、すっきり見られる映画なのは前作「君の名は。」と同じです。

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