丸の内TOEIで18:20から、岩井俊二監督作品「リップヴァンウィンクルの花嫁」を見てきました。
評判がいいのと、社会学者宮台真司さんの書いた解説のパンフレットが欲しかったので、明日までということで、夕方一回の上映を見にいきました。
なんと表現していいか難しい映画です。
はじめは主人公の結婚の破綻が丁寧に描かれていて、けっこう普通の映画じゃないかと思いました。
しかし、中盤から話が全く違う方向に流れていき、感動したんだけれどもなんでこういう展開になるのかわからないままストーリーは進みます。
最後の方でなるほどと思わせるのですが、最初の結婚の部分は何だったんだろうと思わせます。
ストーリーは意外な方向に進んでいきますが、全体の雰囲気やバックに流れる緩やかなクラシック音楽、そして監督の真骨頂のリアルな演出があって見ていても、長いのですが飽きさせないで、気持ちいいまま鑑賞できました。
現代日本を描くと、美しい映像なのですが、懐かしさのようなものはあまり感じられませんでした。どこか、殺伐とした風景のように見えてしまいます。
何年後かに、この作品を見たら、あの頃はこうだったと懐かしいと感じるかもしれませんが。
主人公につきまとう男がいい人そうで、実は悪い奴だと思わせておいて結局は最後までいい人だったのも意外です。
ラストシーンも不思議で、このさわやかさをどう解釈していいのか分りません。
とにかく、何とも僕の読解力ではどう捉えていいのか分らない不思議な作品でした。
2016年6月9日木曜日
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