2012年8月18日土曜日

『ホットロード』


紡木たく(つむぎたく)著、マンガ『ホットロード』を読みました。

父がいないで、母親に愛人がいて、愛されずに育った14歳の少女が「不良」になって、暴走族のリーダーになる男と付き合う物語です。

母親に愛されない孤独、「不良」になって親友以外周りから浮いた存在になる孤独、暴走族を見にいく時のワクワク感、実際ケンカで暴力を彼氏がふるわれるときの恐怖、それぞれの思春期の微妙な感覚を、繊細な淡い絵柄で描いていきます。

男言葉を使っていきがっているのに、ママに愛されたい、彼氏に会いたいという弱さをもっている、そんなところが、息づかいや心臓の鼓動まで伝わってきます。

そんな、切ない青春の淡いおもいや、若さゆえのたがの外れた暴力のこわさも伝わってきます。
ちょっと感情移入してみるとこわい感じもしますが、ある種の魅力も感じさせられます。

ある種の「不良」たちの甘く、苦い青春を繊細に追体験させられました。
優れた作品だと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿