2011年1月9日日曜日

正義



昨日、大澤真幸さんの『「正義」を考える いきづらさと向き合う社会学』を読みました。

流行のサンデルにならって、功利主義、リベラリズム、コミュニタリアン、アリストテレス主義と分析していきます。

さらにイエスの譬え話、資本、普遍性、マルクス、などがとりあげられていきます。

古典を読んでなぜ我々が感動するのか。

それは、「普遍性」があるからではないといいます。
逆に文脈化しきれない残余に共感する<普遍性>なのだといいます。

最後にアメリカの小説で手が燃えている少女の話しがでてきます。
彼女に触られると苦しいけれども傷がいえる。

彼女自身が傷を持っていて、他人を傷つけるのだけれども、それが同時に癒しになっているという話しです。


全体にきちんと整理されていてとてもわかりやすかったです。
最後のエピソードは感動的でした。

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