三島由紀夫『仮面の告白』を読みました。
自らの同性愛的資質を描いた、自伝的小説です。
さすがにインテリの三島だけに、使っている言葉が難しくて文学的な雰囲気を醸し出しています。
自らの同性愛的性向を正直に語っていて、読んでいる方も感心させられてしまいます。
晩年の三島しか知らない人には、こんなにひ弱な子だったのかと驚きを与えるのではないでしょうか。
これだけ、内容的にも濃いし表現もしっかりしているので、今も読み継がれているのがわかる気がします。
割腹自殺をしたのは、思想的なことだけでなく、肉が血に染まることにエロスを感じていた感性的なものもあるのかなどと考えてしまいます。
たいへん、キチッとした作品だという印象でした。
2012年10月2日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿