2013年6月3日月曜日

「言の葉の庭」

新海誠監督、アニメ映画「言の葉の庭」をTOHOシネマズ渋谷で見てきました。

1時間弱の短いお話です。

同時上映は短編の「だれかのまなざし」で、都会で一人暮らししている女の人とお父さんとネコのお話です。

「言の葉〜」は、雨の日には学校へいかずに新宿御苑にいくという高校1年の少年と、東屋で出会った27歳の女性との関係を描いたものです。

水滴の落ちるところとか、鉛筆でノートに絵を描くところとか、黒板にチョークで字を書いて白い粉が落ちるところとか、おそろしいほどリアルに描かれていて、これでアニメの歴史が変わるかと思わせるものがありました。

しかし、全体には普通のセルアニメになじんでいて、よく描けた美しい作品だなという感じです。

雨の風景を奇麗に描こうということがはじめにあって、そこからストーリーが作られた様にも思います。

だから、ストーリーもそれなりに魅力的なのだけれども、あまりのめり込めない面もありました。とくに、監督作品の「秒速5センチメートル」がとてもセンチメンタルな作品であったので、それに比べるとあっさりした感じでした。

でも、それは悪い意味ではなくて、素敵な小作品を気軽に観られたという感じでした。

ストーリーがあっさりした感じに感じられましたが、映像はきれいで、ちょうど梅雨の中新緑もきれいなこの季節にぴったりの作品です。

帰りに、井の頭公園の新緑がきれいに見えました。

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