2017年10月14日土曜日

「演劇女子部 夢見るテレビジョン」全労済ホール/スペース・ゼロ

今日、11時30分から、新宿の全労済ホール/スペース・ゼロにて、ハロー!プロジェクトのアイドルグループ、アンジュルム主演の舞台「演劇女子部 夢見るテレビジョン」を見てきました。

千秋楽を予約したつもりが、追加公演があったので今日だけで3回公演、明日もあるということでした。

しかし、そのお陰でちょうど終わってから同じ新宿の南口で、立憲民主党の枝野代表等の演説を聴くことができました。

ちょっと肌寒い小雨が降りかけの中、新宿駅南口から徒歩6分の綺麗な中規模の劇場で見ました。

去年の、カントリー・ガールズ主演舞台「気絶するほど愛してる!」があまりにも良かったので、同じ脚本家の作品ということで期待して見にいきました。

結論からいうと、「気絶するほど愛してる!」が良すぎた。特に主演の稲場愛香(いなば・まなか)さんの演技ののめり込み方がすごかった。それに比べると、今回の舞台は、みんな一所懸命やっているのでしょうけれど、学芸会に毛が生えた程度といったら失礼になるでしょうか。

主演の上國料萌衣(かみこくりょう・もえ)ちゃんのはかないけれど一所懸命なところはいいし、感動もするのだけれど、弱い。

辣腕プロデューサー役の和田彩花(わだ・あやか)さんは嫌な性格に描かれているけれども、颯爽とした雰囲気はいいのだけれども、本人がいい人なので悪人に見えない。

ストーリーは、昭和のTV黎明期にアルバイトから入った素朴な女の子が、自分の夢を見いだし女ディレクターとして階段を上っていくというもの。

いいのだし、いいたいことは分るのだけれど、少し盛り上がりに欠ける。
最後の「ドタバタ」もやりたいことは分るのだけれども、演技者の能力が低くお客さんを掴む力が弱いので、笑いもまばら。最後の大逆転も、読めてしまう。

TV業界という舞台設定が広すぎるのもあるかもしれませんが、やりたいことがうまくまとまってないという印象を持ちました。

アンジュルムの中でキャスティングをしなければならないという苦労もあるでしょうが、大スター役の佐々木莉佳子ちゃんなんかは、あまりありそうな感じがでてませんでした。

カントリー・ガールズ兼任の船木結(ふなき・むすぶ)ちゃんのちょこまかした役は可愛かったけれど、急にマンガっぽくなっていました。

終わってからトークコーナーがあって、中西、笠原、船木、石井杏奈(演劇女子部)、高瀬くるみ(研修生)がでて、「気絶するほどあいしてる!」で船木と梁川がやったザ・カシューナッツを石井と高瀬がやったことに関して、船木ちゃんが「甘いな」と大阪弁で批判していました。

公平に見て、アイドルのやっている劇と差し引けばある程度楽しめましたが、プロの演劇としてみるとちょっと力不足を感じました。

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