2011年11月2日水曜日

まどか


ユリイカ11月臨時増刊号『総力特集†魔法少女まどか☆マギカ-魔法少女に花束を』を読みました。

アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の感想は10月20日のブログに書きましたが、その作品の特集雑誌です。

脚本の虚淵玄(うろぶちげん)さんのインタビューなど載っていて、作品が作られた経緯もわかって、なかなか面白い本でした。

この本には出てこなかったのですが、かつて話題を集めたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」と比べてしまいます。

共通点もあって、近未来の中学2年生の学園ものから、戦闘ものに変わる。とか、最後のまどかが地球を抱きしめるシーンなどは、「エヴァ」の旧劇場版のラストをも彷彿とさせます。

僕自身はどちらも好きなのですが、「エヴァ」の方が当時の自分の精神状態でシンクロしまくって、自分の苦しみを描いてくれているというような感覚になったので、「エヴァ」の方が強い印象が残っているかな。

この本ではありませんが、社会学者の宮台真司さんは、「エヴァ」は承認を求めて右往左往しているが「まどか」は承認する側にたっている分だけすすんでいると評価します。
また、批評家の東浩紀さんは、「まどか」は美少女ゲームの中で出てきたものを超えていない、しかし「エヴァ」は古いものを壊しているとして「エヴァ」を擁護します。
どちらも興味深い分析です。

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