2011年11月8日火曜日

サウダーヂ


映画『サウダーヂ』を観てきました。

舞台は山梨県甲府。
そこで土方をやっている人と、そこにやってきたラッパーの物語を丁寧に描いています。
フラジル人、タイ人等との関わりの中で物語は進行していきます。
リアルに芸の細かい描写で個性的な人物を描いていきます。

丁寧に描かれていて、地方都市のシャッター商店街の風景や外国人との葛藤など現在的な日本の殺伐とした一面を突きつけられて、考えさせられる映画です。

日本はもう本当に豊かな国ではなくなって、貧困というのがリアルにある国になったのだなと思わせます。
また、日本は日本人だけのものではなく、国際化は否が応でも押し寄せてきているのだということも思い知らされます。

マルチに展開するストーリーなので、ストーリーというよりもそこに描き出されている日本社会の描かれ方が強く印象に残ります。

結構しんどい映画なので、人によってはあまり快いとは感じないかもしれませんが、現代日本に対しての批評的視点は重要だと思いました。

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