ウォルター・サレス監督作品『オン・ザ・ロード』を新宿武蔵野館2で見てきました。
1957年にジャック・ケルアックによって書かれた伝説的小説の映画化です。
東部のインテリの青年が、少年院上がりの青年と出会い、アメリカ中を車で走りながら、ドラッグ、セックス、犯罪などに浸っていく姿を描いた作品です。
1960年前後の時代の大きな変わり目の若者たちにとっては、憧れる生き方だったと思います。
非常に丁寧に、よく作られた作品だと思いました。
巨匠、フランシス・フォード・コッポラ監督が長年映画化をしようとしてできなくて、やっとできた作品だけのことはあります。
ただ、今見ると当時のように熱狂的に支持されるようには見えません。
やはり時代を経て、若者の自由も現代ではあたりまえになってしまっているし、当時の血の流れるような、生き生きとした感覚もなくなってきたようにも思います。
当時を忠実に再現しようとした、ある種まじめに作りすぎた作品という感じもします。
60年代以降、このような若者の暴走を描いた作品は多く作られたので、本家本元の本作品がかすんでしまった感じもします。
しかし、これはこれで面白く、ちょっと重いけれど、何十年前のアメリカにタイムスリップしたような気分になれました。
2013年9月27日金曜日
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