2024年4月20日土曜日

「現代世界へのパースペクティブ 『構造と力』刊行40周年に」 朝日カルチャーセンター新宿校オンライン 浅田彰先生

 今日は、朝日カルチャーセンターのオンラインで、浅田彰先生の「現代世界へのパースペクティブ『構造と力』刊行40周年に」を聴きました。初めに近代とポストモダンの状況の説明を主に建築と音楽に関連させて説明されました。磯崎新さんと坂本龍一さんと親交があったようです。そして、現在の状況を、グローバル資本主義と文化戦争、アイデンティティ・ポリティクスの文脈で分析されました。カルチャーセンターなどにはあまりでられないので直接ではなくオンラインですが、会えるのは、そしてお話を聴けるのは貴重な機会だと思いました。この講座の準備として『構造と力』を読んでいたので、印象としては当然歳をとられたなというものでした。逆にいうとこの本はやはり若さがみなぎってるともいえます。最後にトランプ現象についての解説と憂慮をされました。僕は貴重な機会だと思い、ずっと素朴に思っていた質問をチャットでしました。「今はポストモダンかポストポストモダンですか?」というものです。浅田先生の答えは「自分は、ポストモダンと浮かれたことはない。今はポストモダンなんだがそこに妙な形でプレモダンが紛れ込んできている」と、そして「モダンのアルファからオメガを学ばなければ」ということもいっておられたような。ある世代を代表するような知識人と直にコミュニケーションがとれて、よかったです。モダン、ポストモダンの概念もスッキリ頭に入ってきて有益でした。15分間の機材トラブルがあったにも関わらず、30分以上も延長してくださり、熱がこもった講座をしてくれて、有り難かったです。

0 件のコメント:

コメントを投稿