2024年6月11日火曜日

「デ・キリコ展」 東京都美術館

 


「デ・キリコ展」にいってきました。「変な絵」を描く人だと思ったのですが、ニーチェやショーペンハウアーの影響を受けたようです。形而上絵画と呼ばれているようです。現代美術への反発から、途中から古典的な絵を描いたりしているので、そうとう反骨精神の強い人だなと思いました。わざと「変な絵」を描いたのだなと。うまく描こうと思えば、非常にうまい人なので。「変な絵」でも中盤ではとてもリアルに描いているのが面白いなと思いました。現代人の孤独や無機質な社会を描こうと思ったのかな?それは、結果的にそう見えるだけなのか、意図して描いたのか?ギリシア生まれのイタリア人でドイツで学んだそうです。ギリシアのキッチリした感じもあるし、イタリアの情熱的な感じもある。晩年は「変な絵」も「普通の絵」も自由に描く境地に立ったようです。歳を取るってそういうことなのかな。


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