2024年6月30日日曜日

「荒野塾」第4回 神戸YMCA アーカイブ 宮台真司先生(6/23)

 今日は、熱が下がったので、途中だった6月23日の「荒野塾」のアーカイブを見ました。午前の「社会意識と社会構造」では、阿久悠作詞の「津軽海峡冬景色」や「狼なんか怖くない」や、松本隆の「木綿のハンカチーフ」などを聴きながら講義は進みました。阿久悠は昭和の、共通感覚、欲望→挫折→枯渇を表現しているとのこと。「木綿〜」は、その転換点。個人化への転換点を表現している。阿久悠は重松清によると社会学者だということです。実際にコンテンツに触れさせることで、マクロには回復不可能な人の劣化にミクロなレベルで抗って、仲間を作っていこうというのが宮台先生の戦略のようです。午後の「社会学原論」では、「一般理論」について話をされました。2つのレベルで。一つは「一般」とは何か。「一般」とは文脈自由なこと。そしてもう一つはなぜ、ある時期から「一般理論」を目指す人がいなくなったのか。それは、共通前提がなくなったから。そして、「一般理論」を学ぶには、膨大な本を読まなくてはならないし、いろいろな当てはめに耐えられなければならないといいます。それは、マクロにはもう無理というのが宮台先生の結論のようです。しかし、ミクロの実践のために今日のような講義があると。構造的な問題も知れて、戦略も知れて、コンテンツにも触れることができました。講義の中に宮台さんがいいたいことが、コンスタティブにもパフォーマティブにも表現されているように感じました。

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