大塚英志著『「妹」の運命 萌える近代文学者たち』を読みました。
近代の文学に立ち現れた「私」は、「少女」や「妹」を犠牲にしてきたのではないかという批評です。
なるほどと思わせる、理路整然とした展開でした。
そして、近代主義者である大塚氏はそれを批判しています。
僕はそこまで徹底的に近代人になる覚悟あるか。
考えさせられる問題です。
本の中で、民俗学者の柳田國男が、旧姓松岡國男のときに美男子で詩を書く帝大生として田山花袋によって小説化せれて、一種のアイドルのように見られていたという事実が書かれていて面白いと思いました。
2012年7月18日水曜日
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