2012年6月10日日曜日

親鸞

吉本隆明著『最後の親鸞』を読みました。
かなり昔に書かれた、吉本の親鸞論を集めたものです。
むかし、表紙を見て左翼の人も仏教者を論じるのかと思ったものです。
今回、読んでみて、左翼でありつつもこれだけ親鸞に肉薄しながら、自分の一線を超えないで、自らは不信者だという立場から論じ続ける姿勢に感心しました。
三木清も最晩年に親鸞に言及しています。
それだけ、親鸞という人の深さを知ることができました。
それというのも、やはり吉本という巨大な解説者が伴走してくれたからでしょう。

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