2013年7月18日木曜日

ブルーレイ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版: Q」つづき

昨日、ブルーレイで「ヱヴァンゲリヲン新劇場版: Q」を見ました。

感想のつづきです。

「エヴァ」の魅力は、日常的な世界と、非日常的な世界の併存だと思います。

カッコいいロボットアクションと普通の中学2年生の心の葛藤や安らぎを同時に描いたところが面白いのだと思います。

ところが「Q」では、その日常が破壊されてしまってなくなっている。
これでは、旧来のファンはガッカリでしょう。

この等身大の世界と、世界の危機を救うという極大な世界との併存、のちに追従者によってセカイ系と呼ばれる様な世界観、この魅力がなくなったことが「Q」への不満の一つだと思います。

僕自身も、旧来の「エヴァ」は好きなのですが、今変わることは納得できる。
やはりその日常の儚さ、そして母親の胎内の様なネルフ(神経)に反逆するヴィレ(意志)、葛城ミサトらの冷たさ、これらは思春期からの「時間」の経過を残酷に描いたものとして評価したい。

僕たち自身が、「時間」によって傷つき、そして癒される。

Mr.Children「終わりなき旅」の一節。

「愛されたいと泣いていたんだろ
心配要らないぜ、時は無情なほどに全てを洗い流してくれる」

Mr.Children「Sign」

「時の美しさと残酷さを知る」

この残酷さが、今虚しさに苛まれている僕にはちょうどよく感じるのです。

エヴァの感想まとめ

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