2013年2月9日土曜日

「トップをねらえ!」

1988年に発売されたOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)「トップをねらえ!」をバンダイチャンネルでiPadで見ました。

「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督の初監督作品です。

「エヴァンゲリオン」のブームのときに見て以来、2度目です。

初めて見たときは、これが「エヴァ」の原点だと思いました。

父親を宇宙怪獣に殺された娘が、ロボットのパイロットになって復讐をするSFアニメです。

ロボット訓練の学校が学園コメディ風に描かれていて、ロボットが腕立て伏せをするなどのギャグが盛り込まれています。

その中で、ロボットとかメカの描写がかっこよく描かれている、と同時に日常の風景も、例えばコーヒーのメーカー名まで描かれているなど細かく描かれています。
SFの知識も細かく、どこまで本当か分らないけれども描かれていて、当時は気付かなかったけれども「ウォズニアックが語るMac」なる本もさりげなくでてきます。

また、入浴シーンなどセクシーなシーンもあって、まさに「サービス」満載です。

1度目はコメディとシリアスな物語が同居しているハイブリッド感はエヴァの元祖だと思ったのだけれど、2度目見てみると、ずっと真面目に見ていても耐えられるだけのしっかりした作品だと思いました。

メカのかっこよさと女の子の魅力的な描写は、初めからうまかったのだなと思いました。

宇宙怪獣はエヴァの「使徒」の元祖のような「訳の分からない敵」ですが、銀河系における人間がバクテリアだとしたら宇宙怪獣は、免疫系のようなものだという台詞がありました。
そう考えると、「使徒」もある種、生物の法則に則った必要な存在なのではないかと思えてきてしまいます。

戦艦の司令室のシーンは「ナディア」「エヴァ」のネルフ本部などに受け継がれて、庵野監督のお気に入りのシーンなのかなと思いました。それが、最新「ヱヴァQ」でいきなり宇宙戦艦がでてくる要因にもなったのかなと思いました。

88年の作品とは思えない質で、エヴァの教科書としても見るのをお勧めしたい作品でした。

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