2010年10月8日金曜日

円高


円高ですが、円高って「円」が「ドル」より価値があるって市場が判断したことですよね。

円高で困る人がいることは結果論であって、円高になったこと自体は、日本経済がアメリカ経済よりも高く評価されたことで日本にとっては喜ぶべきことではないでしょうか。

何か円高が進んだのが、政府の失策のような印象を与える報道もありますが、円高そのものと、その波及効果ははっきり分けなければいけないのではないでしょうか。

円高になったのは日本経済が高く評価されたか、アメリカ経済が低く評価されたからであって、それ自体は事実として認めるべきだと思います。

その上で輸出産業に大きな負の影響を与えるので対策は必要である。
最も望ましいのは、アメリカ経済自体が回復してくれることだと思います。

市場介入は緊急避難的な政策であって、新興国が安い労働力で優れた製品をどんどん輸出していれば日本の輸出産業がかなわないのは当然のことではないでしょうか。

アメリカもかつて日本企業に安くていいものを売られて困ったことがありましたが、日本もこれだけの経済大国なので今度は追いつかれる番でしょう。

そうすると輸出産業で新興国と競争するのは難しいか、海外に生産拠点を移さざるをえない。だから、今必要なのは輸出に頼らない産業への転換。産業構造改革だと思います。

ただ単に円高だと不利になるからという理屈だけで市場介入しているだけでは将来が見えてこないし、他国の理解も得られないと思います。

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