『河合隼雄のカウンセリング入門 実技指導をとおして』河合隼雄、を読みました。
著者の若い頃のカウンセリング指導の記録です。
古い時代の記録なので、当時は臨床心理士なんていなかったので、プロのカウンセラーを目指す人ではなく、教師などを相手にした指導でした。
その中で極基本的なことから、実際にみんなにやらせてみて指導していきます。
そこで強調されているのが、「とにかく聴くこと」だということです。
しかし、ただ意味もなく聴いていたのではだめで、ちゃんと理解を示すことが大事だといいます。
僕はあまり詳しくはないのですが、この態度はユング派というよりもむしろロジャーズ派に近いのかなと思いました。
一見内容は軽い感じもしましたが、最後の方でかなり重い話もでてきて、そこではちゃんと答えてるあたりはさすがだなと思いました。
技術というよりも、心構えのことを書いた本だと思いました。
しかし、これだけ名人技をできる人も少ないのではないかという疑問もわいてきました。
2015年8月16日日曜日
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