2009年8月20日木曜日

お母さん


   「お母さん」
                          3年3組 鈴木美子   
  
 わたしのお母さんは、おこるときはとても、こわい人です。わたしがすこしでも、お母さんの気にいらないこととかすると、すぐにひょうじょうがかわります。そういうときは、こわくて、お母さんにちかずくこともできません。そういうときは、お母さんにみつからないようにそっと自分のへやにはいって、ベッドにもぐって、じっと時がすぎるのをまっています。そして、お母さんのきげんがよくなるようにずっといのっています。
 それでも、本当にきげんがわるいときは、なかなかなおりません。だから、家にかえるときは今日は、お母さんのきげんがいいかどうか、そのことばかり考えてしまいます。
 先週、学校でけんこうしんだんのかみをなくしてしまって、お母さんが学校によばれたことがありました。その日は、家にかえってから、すごくおこられました。さいしょに、お母さんの顔がいつものおこったときのかおになりました。みけんにしわをよせて、きたないもを見るようにわたしを見わたします。そして、「あんたのおかげで、お母さんがどんなにはじをかかされたかわかる?」と、いって私をきつい目で見つめました。わたしはなんども「ごめんさい」とひっしにあやまりました。でも、お母さんはゆるしてくれませんでした。ちかくにあったくつべらで、思いっきり何ども、何どもぶたれました。わたしは、なきながら、ずっと「ごめんなさい、もうしないから、ぼうりょくはやめて」とさけびましたが、お母さんは、お父さんがでていったのも、みずしょうばいをしなくちゃいけないのもぜんぶわたしのせいだと、大きな声をでさけび、力いっぱいぶちつずけました。わたしはもうたたかれるのがいやでひっしに、そのばしょからにげました。自分のへやにはいって、ふとんの中でなきつずけました。
 よなかにトイレにいったとき、まだしょくどうのでんきがついていたので、お母さんにみつからないようにそっとのぞいてみたら、お母さんは、まだ、あのみけんにしわをよせたかおで、ひとりでおさけをのんでいました。わたしはお母さんがすこしかわいそうだと思いました。でも、私はいつもいつもしっぱいばかりして、お母さんをおこらせてしまうので、これからは、お母さんをよろこばせるようないい子になりたいと思いました。
 うちには、ときどき、しらない大人のおとこの人がくることがあります。そういう時は、お母さんは、いつもよりうれしそうに見えます。そういう時はわたしも、おこられないとおもって、少しほっとします。でも、男の人がかえると、またいつものお母さんにもどって、こわそうなかおをします。そういうときは、また、いつもみたいにおこられないかとしんぱいになります。
 わたしのゆめは、いつかお母さんがわらってくれるようないいことをすることです。お母さんがわらってくれたらわたしもうれしいです。でも、いつ、そんないいことができるかわかりません。そのためには、学校でもべんきょうでもがんばりたいと思います。
   「お母さん」
                            3年3組 高橋 恵   
 私のお母さんは、かんごしというしごとをしています。かんごしは病気やけがで病院にきた人をたすけるしごとです。私はお母さんのことをとてもそんけいしています。とても、いそがしいしごとなのですが、けっしてぐちをいったり、人のわるくちをいったりはしないし、家ぞくにもたいへんなところをぜんぜんみせずに、私たちのこともいつも、ほめたりはげましたりしてくれます。
 私は、せはまえから二ばん目で、すごくせがひくいので、うんどう会でみんなのまえでやるダンスのだいひょうせんしゅにえらばれませんでした。とても、かなしくおもいました。でも、家にかえったら、お母さんが「ほんとうにかなしいたいけんをした人だけが、ほんとうに人にやさしくしてあげられるのよ」といってくれました。私はとてもうれしくおもいました。
 あるとき、わたしとともだちの小山さんとかが、ふざけてクラスのいずみさんのものをとりあげて、にげてまわってあそんでいました。いずみさんはびょうきでかた足がうごかない子でした。そうしたら、先生がみていて、すごくおこられました。家にかえって、お母さんにその話をしたら、お母さんは、「いつも、自分がおなじことをやられたらどうおもうかかんがえなさい」といいました。それから、私はいつも、もし自分がやられたらどうおもうかをかんがえるようになりました。
 お母さんは、お友だちをうちにつれてくると、いえにいるときはいつもうれしそうに、お友だちにケーキをだしてくれたりします。おともだちも、わたしのお母さんをうらやましいといってくれます。
 この前、お母さんといっしょに道を歩いていたら、らんぼうなうんてんをする車がいました。そしたら、ちかくのおとしよりの人にぶつかり、おとしよりの人はころんでしまいました。まわりの他の人たちはだれもたすけようとしなかったのに、お母さんはすぐにおとしよりのひとのところにいって、みゃくをとって「だいじょうぶよ」ってずっとそのおとしよりにはなしかけてたすけていました。しばらくすると、だれかがきゅうきゅう車をよんで、おとしよりの人はたすかりました。
 私は、しょうらいお母さんのような人になりたいと思います。
2009年6月1日

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