2009年12月21日月曜日

鳩山政権


鳩山政権の支持率が50%をきった。

民主党が圧勝した日の私のブログを見ていただきたい。




「政権をとった民主党の皆さんにいくつか、私の思うことを述べさせてもらう。
かつての細川政権も国民の8割の支持を得ながら、保守派の執拗な攻撃で(政治改革法案を何はともあれ通したことは今の政権交代を可能にした結果をもたらしたので十分評価すべきだと思うが)、自宅の壁を直すのに佐川急便から借金をしただけで証人喚問されたりした。
立場を失った保守層のネガティブキャンペーンは容易に予測できる。しかし、野党時代は民主党も自民党のあら探しをしていたのでそれは、ある程度しかたない。ただ、これからは一部の人たちから感情的反発を強く受けることは覚悟しておいてほしい。
それへのとるべき対応は、先ず単純なことだが、閣僚の「失言」には十分に注意をしてもらいたい。それだけで辞任に追い込まれることもあるのだから。スキャンダルも保守系メディアは血眼になって探すだろう。言うまでもないことだが、金銭の国民に疑惑をもたれるような集め方がないかは、常に自らチェックしておかないといけないと思う。「李下に冠を正さず」という諺があるように、適法であっても疑いをもたれる可能性がある行為は慎むべきだろう。
マスコミは権力をチェックするのが仕事なので、ちょっとしたことでも面白いネタがあれば、攻撃してくるものだ。
これらのことを避ける、合理的で最も効果のある方法は、正しい政治をやることだろう。
先ほど、自民党のいうことはそれほど間違ってないと述べたが、ではなぜこれだけ負けたのか?ちょうど郵政選挙と逆の結果が出たわけで「新自由主義の行き過ぎ」とか「不景気で雇用に不安がある」とかいわれるが、それもあるだろうが、それより私が感じるのが「とにかく今の政治を変えたい」という心理が有権者に共有されているのではないだろうか。それが、「小泉なら変えてくれそう」とか「民主党なら変えてくれそう」という期待になって現れたのではないだろうか。もちろん、その時の風もあるだろう。だから、民主党の議員の方々は、ブームはいつかは終わる。賞賛はバッシングに簡単にうらがえる。ということを肝に銘じて、くれぐれもこの勝利を自分たちの政策が国民に支持されたと、単純に考えないでほしい。
そして、官僚との戦いに臨んでもらいたい。そのためには、情熱はもちろん、官僚に負けない「知識」や「理論」「情報」などの裏づけが不可欠。人気取りのためにでた必ずしも政策や政治に詳しくない候補もいるだろう。そういう方々も、一生懸命勉強していただきたい。もう自民党のせいにすることはできない。あなた方が政治家としてふさわしいかどうかが問われる。おそらく支持率も始めは7割前後いくのではないか、その後必ず下がる。そこで5割をきるかどうか、そのあたりが重要な分岐点だと思う。単なるブームなのか本当の刷新なのかが問われる。
一度、否定的イメージがついたら、それをくつがえすのには大変な努力と時間がかかる。始めから予想される批判には行動をもって反論してほしい。
政権をとればメディアも世論も、よいしょはしてくれない。実際に景気や民主党のいう「心の通った政治」が実感できなければすぐに、批判に変わることを十分頭に入れておいてほしい。
最後に、選挙はゴールではなく、スタートラインに立ったということだ、ということを忘れないでほしい。オリンピックに例えたら、出場が決まった段階に当たる。本番で良い成績が出せなければ、世論はすぐにそっぽを向いてしまう。
これからが「勝負」だということを忘れないでほしい。
経済も、財政も大変厳しい。官僚は一流大学でトップクラスのエリートぞろいだ。彼らと対等に議論して勝つためには、先ずはビジョンン、知識、知恵、忍耐が必要になってくる。それに、こたえられる議員がどれだけいるか。
しかし、日本を変えてもらいたいという認識は、国民はもちろん、優秀な官僚にも共有された認識だと思う。正しい努力がなされれば民主党に協力する官僚もいるはずだ。
ゆめゆめ、これをゴールだと思わずスタートラインだと肝に銘じてほしい。」




はじめに断っておくが、私は今でも鳩山政権が4年間の任期を全うすることを強く支持する。
このように政権への批判があることは、はじめからわかっていた。
そして、支持率50%を一つの分岐点と考えている。

つまり、今がその"critical phase"=「危機的局面」と考える。
そこで、サポーターとしてこの危機に対して、全力で鳩山政権を援護射撃していこうと思う。

まず、鳩山政権への批判の分析。
1、鳩山首相の政治態度
2、小沢幹事長の支配
3、マニフェストと財政再建の葛藤

1、鳩山首相は、理想的なことをいう。「友愛政治」「架け橋」「コンクリートから人へ」「命を大切にする社会」「絆のある社会」
なるはど、それぞれすばらしい。しかし、「どうやって?」
そのことを考えているのか。私は、理想先攻で後から考えればいいと思っているように思える。国民もそのように見ているのだと思う。
理想を語る以上はちゃんと根拠を考えなければならない。

民主党のマニフェストには、無駄を省くことで9.1兆円の予算が捻出できるという。その他を含めて16.8兆円の財源を捻出できると書いてあった。それで事業仕分けででてきた無駄は7000億円。もともと、無駄だけで10兆円も出せると考えること自体が無理があったのだ。そのことは私は選挙前にあえて、民主党に不利なことだけれどもブログに書いた。
鳩山首相は1、理想をかかげ 2、みんなに議論させ 3、答えがまとまらなかったら玉虫色の対応をして、答えを遅らせる。
その間、マスコミは首相のことばから憶測でいろいろ書き立てその間に、首相の悪いイメージがずっと流される。
だいたい、根拠なく理想を掲げることは間違っている。理想があることはいいことだが、それをいうにはそれなりの努力をしなければならない。予算だけではなく、「普天間」も、はじめは早めに結論を出さなければならないといいつつ、また先延ばしする。それでは、国民は信頼したくてもできない。もともと、戦略の熟考が必要なのにそれをせずに理想を語る。だから、最後にどちらかを選ばなければいけないときにビビって後回しにして逃げる。これでは、国民から優柔不断の烙印を押されてもしょうがない。理想が高ければ高いほど、実現は難しい。その負担を誰かにはお願いしなければならない。でも、それで嫌われるのがイヤで負担の話はしない。これは、無責任である。一番批判されにくく、しかし実際には一番国民に負担をかける「国債発行」に逃げる。あなたの態度は本当に「理想」なのですか?それとも「きれいごと」なのですか?理想なら、負担の部分も考え、つらい部分にも目をそらさない態度をとらなければならない。それを、恐れてつらいことを後回しにしていたら、結局自民党と同じ単なるブームで「そんな総大臣もいたな」でおわってしまう。どこに、負担を求めるのかをハッキリ目をそらさずに見据え、それをあとまわしあとまわしにせず、国民に丁寧に説明することが求められる。
私は、何度でもくり返すがそのようなコミュニケーションの得意な人を広報担当にして、国民に納得できるように説明することを強く要求する。
首相ご自身あまり実感がわかないのかもしれないが、国民は首相のあいまいでどちらかわからず、先きのばしする態度に、イライラしている。それに対して「説明すること」は、道義的になだけでなく、民主党の党益的にもプラスになるはずだ。
しかし、いくら立派な報道官がいても、首相自身の考えが固まらなければ説明のしようがない。結局、首相が基本的にどっちの方向で考えているのかは示さなければならない。八方美人では、その場では喜ばれても、最後には一番大切な「信頼」をなくす。しかも、それは今正にそのような局面にきているのだ。
私は、自分のできる限られた能力の中で精一杯、首相を応援していくつもりだ。
首相も、責任感を持ってハッキリと態度を示してください。

私は、はじめはマニフェストは多少不利であっても維持すべきだと考えた。それは、民主制を守るためのコストとして。しかし、現在は、マニフェストを維持するには不利益が大きすぎるので変えるのはやむを得ないと考えている。これは政治判断なので私の意見が正しいかどうかはいえないが。もし。マニフェストに書かれた政策を変更する場合、それを説明して「見通しがあまかった」ことを謝罪してほしい。私も、自分のブログでいったことが間違っていたときに謝罪をした。第三者から見た目を想像してほしい。失策を必死にとりつくろってる政治家と真摯に謝罪をしている政治家。あなたならどちらをより信頼しますか?

小沢幹事長が自民党の利権を断とうとしているが、それは私は賛成である。前回のブログでも書いたように、自民党は一回、利権から完全にはなれて、その上で自分たちの党がどういう党なのかを考え直し、良き「保守」政党になってもらいたいからだ。
小沢幹事長は、選挙対策で努力することはいいことだが、そのために政策を変えさせたり、することはよくないことだ。政府は全体の利益を最大化するように政策を実行し、幹事長はその中でできる範囲内で最大限の努力をするべきだろう。

首相も困ったら小沢幹事長に頼るような姿勢は、非常にマイナスのイメージをあたえる。尊重はするが、あくまで決定と責任は自分にある、と胸に刻み込んでもらいたい。

今は、政権にとって極めて重大なときだと思う。
閣僚は意思疎通をしっかりして、鳩山政権を支えていくことをしっかり確認して、その態度を国民に示してほしい。

全国の国民のみなさん。
今までの自民党政権で、
事務次官会議を廃止できましたか?
事業の仕分けをオープンにできましたか?
環境にこれだけの意思と資金を使いましたか?
NPOとの協力がどれだけできましたか?

たしかに、今景気が悪いし財政もひどい、しかし自民党政権が与党のときに何回景気対策をしましたか?それで成長率が上がりましたか?財政の赤字をどれだけ減らせましたか?

国会で答弁を、官僚に任せなかった人はいますか?就任会見で官僚の書いたペーパーを読まなかった大臣が何人いましたか?政策をどれだけ事務方にたよってきましたか?

民主党が政権をとって、大きく前進したことはたくさんあると私は考える。
マイナスイメージがつくと、不景気や財政赤字、ひいてはリーマンショックやドバイショックや円高までが鳩山政権のせいかのような印象まで与えてしまうことがおこってしまう。
それを、首相が煮え切らない態度をしたために捨ててしまうのは愚かなことだ。その責任は首相自身にある。

これは、悪口ではなく私の鳩山政権へのできる限りの応援だと受け取ってもらいたい。
全国の民主党支持者のみなさん。今、この苦しいときこそ厳しいこともいいながらもしっかり結束していきましょう!!!

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