2009年11月4日水曜日

日米



私は国際関係の専門家でもないので、間違ってるかもしれないが、その点は専門家にご批判いただきたい。その上で単なる無知な素人の意見を言わせてもらう。
オバマ大統領が間もなく来日するが、普天間基地移設問題で鳩山首相の態度がはっきりしない点で外務官僚らはやきもきしているかもしれない。しかし、私の印象ではこう思った。
鳩山首相もオバマ大統領も「理想主義者」で、はじめに大きな理想を掲げ、それを後から実行していこうとする。しかし、実現には険しい道もあり両首脳とも批判にもさらされている。
これらを考えると、両首脳はかなり似たところがある。共に民主党だし、かたや初の黒人大統領。かたや初の選挙による政権交代。
そうすると、アメリカの中には確かに鳩山首相の態度の煮え切らなさに業を煮やしている人もいると思うし、日本の官僚の中にはアメリカに配慮する為に早く結論を出してもらいたいという人もいるだろう。
しかし、中長期的に考えれば、はじめに両首脳の親密な信頼関係を築くことは、双方にとってより有益なのではないかと思うようになった。だから、従来のようにアメリカのご機嫌をとる為に早く決着をつけてくれという発想ではなく、まずトップ同士の親密な関係構築を優先することはいい事ではないかと、思った。
それが実現できれば、基地問題も県外移設は無理にしてもより日本の要望を満たす案を受け入れてくれる可能性も高まるのではないか。
鳩山首相が基地問題を急がないという理由は以上のような考えもお持ちなのではないかとさえ思えてくる。
だから、個別の問題も大切だが、両首脳の関係の親密化をはかる機会と考えてはどうか。そうすれば、あまり難しい問題にとりあえず答えを出すよりも日本に有益な結果をもたらす可能性もあるのではないかと考えるようになった。

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